定年退職の記念に、奥さんとヨーロッパ旅行に行った人の話です。

その人は、スーパーの棚に置かれた中高年向けのミニコミ誌で、旅の思い出話を募集していることを知り、夫婦で行ったヨーロッパでの面白い体験談を寄稿してみました。

その記事は採用されて誌上に載り、その人はそれを見て嬉しい気持ちになりました。

しかし、その翌月号に、その記事を攻撃しているような匿名の文章が掲載されていることに気がつきました。

「自慢たらたらで終始している」「ヨーロッパの偉大な芸術を素通りするのは残念」などと、意地悪な言葉が並んでいました。

それを読んで不快になったその人が友人にこぼしたところ、その有用は、こういうふうに、匿名をいいことに知らない人をバッシングする人は、高齢者にも多いと言いました。

その裏には嫉妬や寂しさがあるのでしょう。

こんな形でしか気持ちを表現できないことに、憐れみさえ感じます。

こういった妬みの心は、私にもありますし、誰でも多少は持っていると思いますが、それを他人をバッシングして晴らすような老人にはなりたくないと思いました。